ご依頼いただいた八街市O様邸は外壁はサイディング・屋根は塗装不要のセラミック瓦でしたので、今回は外壁と付帯部の塗装を施工いたしました。
ビフォー写真
コーキングの劣化がはげしく本来の機能を発揮できていません。また、サイディング外壁は所々吸水して脆くなり、剥離や欠け・割れ等が発生しています。
アフター写真
外壁塗装をクリヤー塗装
O様は既存のサイディングの意匠性を生かすことのできるクリヤー塗装をご希望でした。ですがサイディングの撥水効果はかなり低下しており、外壁が吸水して一部脆くなってしまい、剥離や欠け・割れ等が散見されました。クリヤー塗装ですとこの剥離等はそのまま見える状態となること、また、高圧洗浄により剥離がより広範囲になる可能性があるリスクを説明したうえでご契約いただきました。
※高圧洗浄の刺激で剥がれてしまう塗膜はすでに密着性が失われており、この上から塗装しても旧塗膜から剥がれてしまうため「不要な塗膜」です。
クリヤー塗装の良いところは「今ある風合いを残し、家を保護することができる」点です。
使用材料
外壁上塗り塗料(着色部分)
水性パーフェクトトップ
外壁色
ND-250
塗料メーカー
日本ペイント
外壁上塗り塗料(クリヤー部分)
ピュアライドUVプロテクトクリヤー
外壁色
クリヤー
塗料メーカー
日本ペイント
付帯部上塗り塗料
ダイナミックTOPマイルド
付帯色
ホワイト
塗料メーカー
関西ペイント
コーキング
オートンイクシード
コーキング色
グレー
コーキングメーカー
オート化学工業
外壁塗装の施工工程
着色部とクリヤー部はコーキングの順番が違います
コーキングの上にクリヤーの塗装をすると、将来コーキングのを打った目地の部分だけが白くなってしまう(白化)不具合が発生することがあります。クリヤー塗膜がコーキングから剥がれてしまい浮いてしまうのです。
クリヤー塗装をする際はコーキングは”後打ち”が基本です!
逆に着色部分はそういった不具合がないため、コーキングの上に塗膜を作ることでコーキングの劣化を防ぎ長持ちさせることができます。
着色部分のコーキングと塗装
着色部分は先にコーキングを打ち替えてから塗装をします。コーキングを打設するとき、接着剤の役割をする下塗りにムラがあるとそこからパッカリとコーキングが剥がれてしまいサイディングの吸水に繋がります。下塗り塗料は透明なので、ムラの無いよう注意を払います。新築時にコーキングが施工されていない箇所もありますので、必要な部分には新規打設しました。
上塗り塗料とサイディングの密着力を高める下塗り塗料をしっかりと塗布した後に、中塗り・上塗りと(2回塗り)塗り重ねていきます。
クリヤー部分の塗装とコーキング
中塗りでも艶がでていますが、2度塗りすることで塗膜がメーカー規定の厚さになり、長持ちに繋がります。
着色部分と同じく下塗りを塗りこんでからコーキングを打設しました。
付帯部の塗装
不要なものを撤去して防水+塗装
破風板に新築時からある不要な釘や針金を撤去し、穴や傷にも下塗りをしてからコーキングを打設しました。
このような小さい穴からも雨で水が入ると劣化が進んでしまうので、細かいことですが美大塗装ではしっかり施工しています!